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ウェンディ

我が家に初めて来てくれたペットは、Wendyでした。
待ちに待ったブリーダーさんからの連絡。
無邪気にジャレ合う7頭兄妹。
笑みがこぼれるのは自然のことでした。
内、女の子は3頭。
体格が大、中、小とそれぞれ違う中から、
よく寄ってきてくれた、
真ん中の子に決めました。
生後35日。
ちっちゃくてかわいかったけれど、
今となれば、引き取りもとても早すぎ、
かわいそうなことをしたと思っています。

当たり前ですが、夜鳴きもひどく、食欲も落ち、
最初の1週間は心配しました。
でも、徐々にWendyも我が家に慣れてくれました。
子供達とも、よく遊んでくれるのですが、
仔犬特有の鋭い牙、、、甘噛みの延長線上で、
泣かされることもしばしば。
軽い怪我も耐えませんでした。

3ヶ月になったころ、出張ドッグトレーナーと共に、
週2回の訓練を始めました。

頭もよく、わりと覚えてくれたと思います。
トレーナーの指示は聞いても、私の指示は聞かない賢さ。

完全に、見破られていました...

Wendyは、どこに行くにも一緒でした。
レトリーバーだけに、水が好き! 初めて行った海、最初は波とはしゃぐだけで、泳ぐことはできなかったけど、
たまたま居合わせた先輩犬が、海の向こうに投げられたボールを
取りに泳ぐ様子を見て、すぐに泳げるようになりました。

大潮の日、吹上浜にできた、
大きなプールのような潮溜まりで、
みんなで泳ぎました。
Wendyは、楽しんでるのか焦ってるのか、
一生懸命みんなのあとを、泳いでついてきました。
寄ってきてくれるのはいいんだけれど、爪が痛い!(笑)
みんなWendyに追いつかれたら、手をかけられる(爪で引っかかれる)ので、
まるで、鬼ごっこのように逃げ回りました。 

夏も終盤の頃、 前にも行ったことのあるキレイな川に、 みんなで遊びに行きました。 その日の水は、前日の雨で少し濁ってたように思います。 少し肌寒さも感じられる中、私達は遊びました。 元気に走り回り、 泳ぎました。

その3日後、Wendyの様子に変化がでてきました。

朝から何も食べない。
元気がない。
吐き気がある。
何か、訴えるように見ている。

あまりの元気のなさに、1度病院へ連れて行きました。
注射を打ってもらいましたが、それでも、元気がでない...
翌日、また、病院へ...
血液検査で、「レプトスピラ症」と判明。
即入院。
前日から、おしっこが出ておらず、翌日には、目に見える黄疸も...
入院期間3日でしたが、毎日、お見舞いに行きました。
日に日に、やせ細っていくWendyがいました。

入院3日目の朝でした。
その日は、訓練の日。
トレーナーと一緒にお見舞いに行く約束の電話を切った、すぐ後でした。
「残念ながら・・・」
病院からの連絡でした。

手術台の上に、やせ細ってがんばった、Wendyが横たわっていました。
訓練のチェーンカラーをつけたまま...

私達は、Wendyを家に連れて帰りました。

Wendyの寝床だった大きめのサークルに、
寝かせて上げました。
ちっちゃかったWendyが、
とても大きくなっていました。

でも、、、起きない。。。

翌日、私達はWendyを天国に見送りました。

私達家族の中に、初めて来てくれたペット。
Wendy・・・
一緒に過ごした時間は、あまりにも短すぎたけど、
私に、子供達に、いろんなことを教えてくれました。

Wendyは、早く天国に行っちゃったけど、
いつまでも、私達と一緒です。